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オアシス会県外訪問in那須『マ・メゾン光星』
 今年のオアシス会県外慰問旅行は栃木県の那須となった。期日は平成18年11月25日(土)〜26日(日)。訪問先は社会福祉法人「慈生会」の経営する知的障害者厚生施設『マ・メゾン光星』だ。
 今回は,このHP管理者である私「マスオ」が,近県と言うことで飛び入り参加させてもらいました。そこで,今回に限り,マスオの目から見たオアシス会の活動という視点で報告させていただきます。

 慰問公演が始まったのは午後2時。できたての公民館のように立派なイベントホールで,慰問団全員が登場しての挨拶からスタート。
 オープニングは「手のひらを太陽に〜幸せなら手をたたこう〜青い山脈」と黄金のメドレー。
 最初の曲から,会長が「みんなで一緒に手をたたきましょう」と呼びかけ,会場が一体となっての合唱。中には立ち上がって踊り出す人も。
 他の出演者も舞台から下りていき,観客と一緒になって歌を楽しんでいる。
 それは,続く演劇「桃太郎」や一円玉の旅ガラスでも同じであった。けっしてうまいとは言えない素人演劇。鬼ヶ島の鬼はゴレンジャーの覆面で登場するし,一円玉の旅ガラスは風呂敷をマント代わりに踊りを披露。それでも,実に楽しそうに演じている。
 その思いは観客も同じで,健康体操風アロハ・オエではたくさんの人が舞台に上がって一緒に踊るし,トロンボーンやクラリネットの楽器演奏では,演奏をカラオケ代わりに歌い出す観客が出てきた。
 オアシス会の慰問は,けっして一方的に芸を見せるだけの公演ではなく,観客と一体となっての参加型の慰問なのだ。 障害のある人たちへのボランティアは「参加型」でこそ生きてくるのだと感じた。
 そのことを強く感じたのは,トランペット演奏の時である。齊藤さんの演奏で「川の流れのように」が始まると,3人の観客の方々が舞台に上がってきた。
 マイクを持った人は,アーウーとしか言えないのだが,それでも一生懸命メロディに合わせて歌っている。その脇では,マイクもないのに,身振り手振りを入れながら思い入れたっぷりに歌いあげている人がいる。さらに,その前ではトランペットのリズムに合わせて楽しそうに踊っている人がいる。三者三様にそれぞれが自分なりの表現で思いを表しているのである。
 オアシス会が観客と一体となって楽しむ参加型の慰問にやってきたからこそ,この人たちはこんな風に自分の思いを遂げて楽しむことができたんだなあと思うのである。
 慰問をするということは,障害のある方々にある意味で自己実現の場を提供することなんだなあと,実際に参加してみて,改めてオアシス会の素晴らしさがわかったようなきがした。
 あっという間に,予定の時間は過ぎ,別れの時がやってきた。別れの挨拶をしていると,サプライズが。何と新潟大地震で被災された人のために,義援金が贈呈されたのである。小森会長も,長いこと慰問をしているが,こんな事は初めてだととても感激していた。
 会が幕を閉じてからも,舞台では名残を惜しむ障害者の方が,また来てくださいねと挨拶を繰り返していた。それだけ素晴らしい慰問だったと言うことだろう。
 その後,光星の担当者の方から知的障害者厚生施設の現状について説明があったが,今こういった施設は法律の改正で経済的に非常に厳しい状況を余儀なくされているそうである。日本の福祉行政にはもっともっとがんばってもらわねば。 
 以上で報告を終わります
 (文責 マスオ)
マ・メゾン光星の施設 広くて立派なイベントホールにびっくり
オープニング♪手のひらを太陽に♪ ♪青い山脈♪
演劇☆桃太郎☆ ♪一円玉の旅ガラス♪
健康体操風ダンス♪アロハ・オエ♪ ♪トロンボーン演奏♪
♪クラリネット演奏♪ 安木節
トランペット演奏♪川の流れのように♪
♪島のブルース♪ ♪大利根月夜♪
別れの挨拶 新潟地震への義捐金の贈呈
「ありがとう」「お世話になりました」 生活支援部の担当者からの説明