知事に「震災復興」学習の成果発表
 2005.11.4。新潟県中越地震で校舎が被災した長岡市立太田中学校の生徒14名が県庁を訪れ、泉田知事に「震災復興」の学習を発表しました。
 太田中学校では、2004年の9月より、総合的な学習の時間に、身近な地域「太田」の学習に取り組んでいました。2005年の4月からは、中越大地震を通し、地元の「震災からの復興」=地場産業の再生=の学習を積み上げています。
 子ども達の学校のある太田地区は、農業や養鯉業、観光など大変な被害を受けています。そして、子ども達は市内の前川小学校で、間借り授業をつづけています。そんな環境の中でも、子ども達は明るく元気に「震災復興」の学習に取り組んでいます。
 以下、太田っ子の元気なようすを写真と文で紹介します。
農業班の発表
 太田っ子の発表と同時に紙を用意し、メモをとる泉田知事。大田っ子は多くの新聞記者やカメラマンに囲まれ、やや緊張していました。  太田に「グリーンツーリズム」を導入し、農業体験してもらおう。太田のおいしい野菜を販売していこう。観光的農業にし、ホームページで太田をPRしよう…太田っ子農業班の元気な発表が続きます。
錦鯉班の発表 観光班の発表
 錦鯉を受け継ぐ後継者を育てること。インターネットで錦鯉をアピールする。姉妹都市との交流。太田に錦鯉の施設をつくってほしい。観光とつなげて錦鯉をPRする…と元気な発表に、頷きながら熱心にメモをとる泉田知事。  太田に体験コーナーの設置。日帰りサービス。野菜直売所の再開。わき水の利用。太田のマスコットキャラクターの製作。ゴミ拾い・草むしり・地区のそうじ・花を植えること。新しいパンフレットの作成…観光班のニューアイデアにマスコミのみなさんもビックリしていました。

元気いっぱい、両手を挙げて…授業時のようす
 泉田知事さん、ご多忙の所、太田っ子のために時間をつくっていただきありがとうございました。「素晴らしいアイデアがいくつもありました。県の施策に反映させていきたい!」というお言葉をいただきました。
 今、越後長岡は11月の下旬になろうとしています。人々は冬に備え、冬囲い、冬野菜などの準備を始めています。寒さも一段と激しくなり、中越地震の被災地では、地震以来2度目の冬を迎えようとしています。でも、太田っ子は間借りしている前川小学校で過ごしています。「震災復興」の学習の時間もそろそろまとめに取りかかっています。3月までには、学習の成果をまとめ、何らかの形に表すつもりです。太田っ子の成長ぶりを、みなさんぜひご覧くださいますように!
                             2005.11.20 小森ケン子
もどる